結晶はちみつの簡単溶解用法です

450gの蜂蜜の溶解方法

上記のイラストのとおり、保温用のタオル・毛布などを用意します。タオルは蜂蜜が漏れてもいいようにするのと後述しますが直接容器に使い捨てカイロが密着するのを防ぐために用います。毛布は小さいものが使いやすいと思います。この時はフリースのブランケットを使用しました。

用意するもの

• 450g入り蜂蜜　1本
• 使い捨てカイロ　2枚
• タオル　1〜2枚
• 毛布　1枚

手順

• 450g入り蜂蜜　1本をタオルで1回巻きます。
• 使い捨てカイロをタオルに貼り付けます。この場合糊面を外側にします。内側にすると酸素不足なのか発熱が少なくなります。タオルと容器の間にタオル1枚ある状態です。
• さらにタオルを巻きます。
• 最後に毛布で包みます。バラないように買い物ビニール袋にいれると良いと思います。
• このまま使い捨てカイロの有効時間12時間〜14時間放置します。途中天地を返すなどすれば完全に溶解できます。

注意事項

• 使い捨てカイロの発熱には酸素が必要ですのでカイロが密閉状態にならない様にしましょう。特に糊面を外にして容器に密着させると温度があがりません。またクーラーボックスも同様です。
• 実際にやってみた結果からすると途中で確認する必要はありません。十分溶解できます。

450gの蜂蜜以外の溶解方法

450g以外の蜂蜜については下記に実際に行った内容をご覧くださり参考にしてください。なお、当方は青森県でありこの時の外気温は最低気温マイナス5度〜最高気温0度、室内は15度前後(夜間は5度位)の条件で行いました。製品の温度・気温に左右されるものと思われますので地域・気候により異なる結果になることと思われますのでご了解ください。

実際にやってみた結果

• 450gの蜂蜜に2個の使い捨てカイロの場合：全て溶解できた。この時の蜂蜜の最高温度は57度でした。
• 450gの蜂蜜に1個の使い捨てカイロの場合：３割位の溶解だった。この時の蜂蜜の最高温度は32度でした。
• 450gの蜂蜜に1個の使い捨てカイロをタオルで巻いて同じ物を3個毛布で包んだ場合：結晶しにくいアカシア蜜は完全に溶解したが結晶しやすいトチ蜜：リンゴ蜜は1割ほど結晶が残った。
• 1kgのビン入り蜂蜜に1個の使い捨てカイロの場合：1割ほど使い捨てカイロが接触した部分だけ溶解した。
• 1kgのビン入り蜂蜜に2個の使い捨てカイロの場合：7割ほど溶解した。
• 1kgのビン入り蜂蜜に3個の使い捨てカイロの場合：弱冠結晶が確認できたがほぼ溶解した。

お願い＆ご利用について

以上使い捨てカイロを用いた蜂蜜の溶解方法をお知らせしましたが、使い捨てカイロの性能や気温・製品の温度など様々な不確定要素もございます。必ず溶解できることを保証するものではございませんのでご了承ください。お客様の責任において行ってください。また、実際にやってみて「上手くいった」「だめだったよ〜」など情報をお寄せいただければ幸いです。

温度について

• 蜂蜜の湯煎温度は50度〜60度とされております。
• 当養蜂場では専用機により45度で溶解して出荷しております。
• 玉川大学によると50度以上から蜜蜂の酵素が死滅し60度以上の高温で栄養素などにも影響があるとしています。
• さらに、60度前後であれば酵素が死滅しても食品としての蜂蜜には全く問題がないとのことです。
• 酵素とは蜜蜂が花から集めた花蜜(主に蔗糖)を巣箱に持ち帰り、この酵素を加えブドウ糖や果糖に変化させるためにあります。
• したがって、完熟した蜂蜜には酵素の働きはもう必要ありません。
• 使い捨てカイロの溶解方法で記載のとおり最高温度57度を記録しましたが、上記によれば蜂蜜としては全く問題はございません。
• 生きた酵素の蜂蜜が欲しいとリクエストされるお客様には、容器と使い捨てカイロの間にタオルを多めにはさむなどで温度の上昇を防げるようです。当方のテストではタオルを1枚巻いた上に使い捨てカイロを2枚巻いてみましたが最高温度は42度でした。